アルコール依存症に負けずに生きる

アルコール依存症に負けずに生きる: 経験者が語る病理の現実と回復への希望


匿名で語るという理由で、著者は本名を明らかにしていない。
 オーストラリアンの神父は、アメリカの神学校で叙階された。ドイツ戦線に派兵されたミック.Mの父は、多くのドイツ兵を射殺した。
 帰国後は、良心の呵責とPTSDから、アルコール依存症になった。

 メルボルンの牧場で育ち、酔っぱらった父親に殴られ、家族の苦しみを見て育った。

1966年、ロサンジェルスは、student powerで沸き返っていた。
 神学生マイケルは、ベトナム戦争反戦運動の中で、どうして戦争による人殺しは終わらないのか、自分の無力を感じるなかで、父親とおなじようにアルコール依存症になった。
 依存症の集会に通い、【*ニーバの祈りを唱え】対話を通じて回復していった。貧しい東南アジアの国に布教に行くことを望んだか、彼の意に反して、派遣されたのは日本の裕福な地域の協会だった。
 *ラインホールド・ニーバのことは、その祈り以上に、有名ではないが、プロテスタント神学者、NY.ユニオン神学大学教授(ユニオン神学大は、コロンビア大学の神学部)になっている。
 皮肉なことに、ニーバの思想 「正義を求めるひとが、民主主義を可能にする。(同時に人間は)不正義に陥りがちなので、そのために民主主義が求められる」
 これが、米ソ対立を生む根拠の思想となった。これは、バラクオバマの政治にも影響を与えている。
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