椎名誠のでっかい旅
http://www.fujitv.co.jp/shiina/index2.html
みなさんはイッカクというクジラをご存知ですか?
ユニコーン伝説の起源ともされるこのクジラ、頭部付近から長い角(実際は牙)が生えているというのです。
「なぜ、クジラにそんなものが生えていなきゃならないんだろう…。謎に満ちたその姿を見てみたい」その一言で今回の旅は始まりました。
イッカクの絵は、日本でもすでに江戸時代に描かれています。
椎名さんの旅はの起点は、カナダ マニトバ州 チャーチル。
海をいぬかきで泳ぐ白クマは、微笑ましいですね。
イヌイットの人たちは、私たちと同じモンゴロイドです。
ジンヨウスイバ は タデ科の植物
イヌイットは、獲物がないときは、この草を食べます。
白狼を追うイヌイットの姿にちょっぴり憧れてしまいます。
地球温暖化で、氷河がだんだん溶けるのは痛々しいですね。
なぜ、イッカクの角が崇められたのか、デンマークローゼンボー宮
の玉座には、その角がふんだんに使われています。
ユニコーンの角は、純潔を象徴し
解毒の作用ががあると信じられていました。
沈まない夏の太陽は、そのまま海に溶けて朝日となる。いいですね。
北緯70度 のエクリプス海峡。
ヒクイドリどイッカククジラを長年みたかったという椎名さん。
「イッカクを見たら、もう死んでもいい。」
積年の思いにかられる、椎名さんの姿がよい。
いよいよイッカク登場。
角を振り立てて、イッカクが群れを率いて泳ぐ姿は圧巻です。
イヌイットのチャーリーさんは、4mのイッカクをしとめて
ご機嫌です。
「夢なんだね。夢でもいいや。
夢だと思って、目が覚める気持がわかる。」と椎名誠。
伝説のユニコーンの角として高値で取引されていたイッカクの
角は実は、牙だったのです。
二本の角をもったイッカクも、ときたま、いるそうです。
しとめたイッカクを料理にしていただきます。味付けは海水の塩分だけ。
イッカクのマクタックは海のイヌイットを代表する料理。
年長者から順に食べるのが、イヌイットのしきたりです。
命をしっかり、いただく。
意味のない狩をしない。
「狩はイヌイットにとって生きるための手段なんです。」
とチャーリーさん。
- 白イルカ
- トナカイ
- 白クマ
- トラウト
- 白狼
- イッカク
そして、最後は氷山に登る。
氷山の一角にイッカクを見に登る。
一生に一度か二度あえる場所。
やはり、自然にまさる癒しなど他になしですね。
人間が小さく見えます。