ゴムデッポウ

http://www.shinchosha.co.jp/gomudeppou/
日時: 2005年12月27日(火) 開場18:30 開演19:00
会場: 草月ホール(東京・赤坂)
内容: ご挨拶/宮本信子
第一部;『ゴムデッポウ』特別上映
第二部;『ゴムデッポウ』時代の伊丹十三について
対談/村松友視氏、新井信氏
出演: 宮本信子(女優)、村松友視(作家)、新井信(編集者)

『ゴムデッポウ』は伊丹十三監督が1962年に撮影した幻の初監督作品。伊丹監督の麹町の自宅で撮影。自らも出演し、友人たちと自作のゲーム“ゴムデッポウ”の腕を競い合う日常風景が、展開します。皇居前広場や銀座の雑踏、私鉄沿線に林立する看板群など、1962年当時の東京の風景もスケッチされています

伊丹さんの、処女作ということで興味がありますね。高度経済成長を背景として、口ばかりたっしゃで、いっこうに働かない若者が登場することになった。

むしろ0年代の問題は

高等遊民からニートへ。しかし、Not in Employment,but high educated.の方が深刻な問題じゃないですかね。

結局、伊丹さんの妹と大江健三郎が結婚して、『万延元年のフットボール』の中に、伊丹さんも小説中の人物のモデルとして、伝説化された。

80年代に、岸田秀と精神分析をテーマにした『モノンクル』という雑誌を発行したり、

黒沢清の映画や『家族ゲーム』の中で、ユニークな俳優として、

活躍してたけれど、『お葬式』と『マルサの女』の映画監督として脚光をあびるようになる。

その後〜〜の女シリーズみたいな、娯楽映画を撮り、商業的には成功した。

しかし、映画作家としては、評価されなかった。そんなことが、伊丹さんの不幸な結末に結びついている
のかもしれませんね。

さて『マルサの女』は、コンセプトとして、ゴダールみたいな映画を撮ることでした。

この映画には、私の弟がスタッフとして加わっていたので、思い出が深いものがあります。