谷川晃一ゲルニカ

谷川晃一展
ゲルニカ GUERNICA− 木炭ドローイング2006
2006年4月3日(月)〜4月22日(土) 日曜休

ある日、なぜか、『ゲルニカ』 を演奏してみようと思った。
チャイコフスキーやリストのピアノ曲を今日の音楽家が演奏するように、あるいはスタンダード・ナンバーをジャズメンたちがアレンジするように、闘牛の奔放なメタモルフォーゼの名作 『ゲルニカ』 を木炭という画材を用いて勝手なフレーズを叩き込みながら、私のカルトンに移しかえてみようと思ったのである。
谷川晃一

伊豆高原のアートフェスティバルをパートナーの宮迫千鶴さんと14年前にはじめた谷川さんの展覧会。

谷川さんは、正規の美術教育をうけていない自由なアーティスト。

セルフトート*1の画家たちは、身近な素材で、常識にしばられない面白い絵を描く。

ビル・トレイラーなどが、有名です。

美術の歴史や教育にまったく縁の無かった人々が、ある時期から、猛烈なエネルギーで、おびただしい数の作品をつくることがあります。ビル・トレイラーは奴隷から解放されて。ハワード・フィンスターは神の啓示により。モーズ・トリバーは事故で歩けなくなってから。イネス・ウォーカーは刑務所にいれられてから。動機は様々ですが、彼らは、心の平衡をたもつかのように、自分の世界を独創的な材料で作品にします。ここでは、このような作家を「独学の作家」と呼ぶことにします。

そりゃ、美大を出たり、専門教育を受けていたら、それに越したことはないけど

絵を描きたい気持ちの方がずっと、ずっとずっと大切なんだよ。

絵に上手、下手はないですよね。

*1:独学の作家