明日の記憶

本当は『ゆれる』を見に行ったのですが、満席なので、代わりにみたのが『明日の記憶』です。
TV番組と同じような、出演者のクローズアップの多いつくり。

映画の表現として特筆すべき点はないのですが、

ただ、クライマックスで、主人公の渡辺謙が、大滝秀治の陶芸家を訪ねるたき火のシーンだけは圧巻でした。
吊り橋を越えて、陶芸の釜のある山に入り、痴呆になったかつての師匠と再会します。

大滝秀治が焚き火から立ち上がり、右にとぼとぼと歩いていき、その姿を追ってカメラがパンします。
彼は、銀座ラプソディを調子ぱずれに大声で画面の右手で歌う。この姿が味わいがあるのです。