flog dragonfly
まだ日の昇らない 冬の朝
ぬくい寝床の中で
2,3時間 あれやこれに
思いを返せば
物語は、完成さ
記憶の切れ端に
かさこそと
出来上がった話を書き記そう
あれ、そこにまだいたの と かえるの声がする
床に起き上がり
北の国のどこか 中部地方だったか
池の中の蛙を調べてみると 足が一本しか
ありませんでした
不思議に思って、ある人が原因を確かめてみました
その池には、オタマジャクシとヤゴが住んでおり
百一匹のオタマジャクシに足がはえると
八十五匹のヤゴがやってきて、食べてしまいます
一本足のオタマジャクシは、そのまま育って蛙になり
カエルは、敵をとるために、トンボになったヤゴを
全部食べてしまいました
だから、その池は足が一本しかない蛙だけが
住む池になったのです
極楽とんぼとちんぷりかえる
池では、かえるが栄えたそうな
パジャマを脱いで
シャツに袖を通し
ズボンをはいて
歯を磨き
冷たい水に顔をつける
俎板の上でトマトを切って
レタスを並べてサラダをつくる
いい匂いのするコーヒー
バターを塗ったトースト
小学生の娘を学校にやって
背広を着て、会社に行こう
崖を垂直に登って
片足カエルが大発生しているそうだ - 何だろう、不思議発見!
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*1:詩の中のオタマジャクシの話は穗村弘の「ヤゴと電卓」を参照させて いただきました。このblog上から謝辞を申し上げます