自分の中の真実

日記の中で、風太郎は、あの戦争の責任はどこにあったのか知りたくて、1133冊の戦記ものを読破したと書いています。

しかし、その真相はわからずじまいだった。そして、自分の戦時中の日記にそれを探すことにします。

真実は自分の体験したことの中にしかないことをそこで発見します。

軍医を目指した医学生時代のノートが登場するのですが、そこに描かれた治療の図解の絵がなかなか上手なのです。

そこにも、風太郎の観察眼の鋭さが、発揮されているようです。