思い出になれなくて

今週のお題「思い出の先生」

 都立の忍ガ岡高校で教壇にたっていたころ、クラスの生徒から、「先生は影が薄い」と言われたことがある。

 高校で教える熱意が持てなくなったころである。国語の教科書をただ教えることは、つまらなく退屈だった。武田鉄也が演じた金八先生水谷豊が演じた熱中時代の熱血先生、教育に対する熱意を持った先生を演じたこの二人の役者は、私の「思い出の先生」である。