フランスでの漫画シンポジウム

1日目は「少女マンガ」と「オタク」という、とりわけ日本的な現象にスポットがあてられる。少女マンガのパートは4つの講演と討論会、オタクのパートは5つの講演と2つの討論会からなる。
 講演のテーマには、オタクや少女マンガ全体に関するものから「『花より男子』、『GTO』にみるSEXとジェンダー」や「イタリアにおけるオタク」といった個別のテーマを掘り下げたものもみられる。

 また、2日目はヨーロッパにおけるマンガの受容状況をフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスと各国別に紹介するほか、「マンガのスタイルと解釈」、「マンガの未来」といったテーマが設けられる。
 シンポジウムは全体で個別講演と討論会が20以上開催されるほか、登壇者はフランスと日本だけでなく、イタリアやスペイン、イギリス、オーストラリアなど世界各国に広がっている。
 日本からは、京都精華大学マット・ソーン准教授、同志社大学佐伯順子教授、哲学者東浩紀さん、マンガ評論家伊藤剛さん、神戸大学油井清光教授、山梨大学講師ジュリアン・ブヴァールさん、横浜国立大学ジャクリーヌ・ベルント助教授らが参加する。