養老孟司の死の壁
死と向き合うことの重要さ、メメントモリ。
死の実感がなくなっている。ペットロスでもないと死に気がつかない。
この世の中から死が消えていく。
生と死は対照的なものではなく、死は生の一部。人はどこで死んだのかという決定ができない。
火葬が普及すると同時に生活の中に増えたものは、水洗トイレ。
からだが出す、マイナスなものを見るのを嫌がるようになった。
ものの本質というよりも、自然を考えることがなくなった。
死を考えることは嫌なので、死を遠ざけるようになった。
なぜ、死はこわいのか。
わからないもの未知のものを、人間はこわいと考える。