脳と魂
- 作者: 養老孟司,玄侑宗久
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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天と地の間にはただ一人しかいない。だからお釈迦様の「天上天下唯我独尊」という言葉は、「乾坤只一人」と同じだと思っているのです。世の中にたった一人しかいないってことは、
殺人犯しているのも、うつで悩んでいるのも、いいことして表彰している人間もみんな私の中に住んでいるということなんです。
唯我独尊*1
人間の気持ちや考えることは、一人一人が、それほど違っているわけではない。むしろ、こころは一つといってもいいですね。しかし私というのは、この世にたった一人しかいない。
あたりまえのことですが、これはすごいことですね。
この玄侑宗久さんの言葉を、人間の中には、ままざまな自分の側面が、まるで多重人格のように共存していると考えると面白いですね。
ホリエモンも養老さんも、武部さんも、みんな私の世界に住んでいると考えるとずいぶんと寛容な気持ちになります。
*1:この「我」の解釈は難しいが、禅では「すべての可能性を含んだこの私」と解釈する