亡国のイージスと核武装

やはり亡国のイージスはつまらない。

核兵器の値段は原子力潜水艦込み*1で5兆280億円?
朝日にコラム「風考計」を連載する若宮啓文と『帝国以後』エマニュエル・トッドの対談。

日本の核武装による問題提起をしています。

「米国は巨額の財政赤字を抱えて衰退しつつあるため、軍事力ですぐ戦争に訴えがちだ。
それが日本の唯一の同盟国なのです。一方の中国は賃金の頭打ちや社会的格差という緊張を抱え「反日ナショナリズム」で国民の不満を外に向ける。そんな国が日本の貿易パートナーなのです。」

前門の虎、後門の狼とはこのことか、アメリカと中国の間に日本の活路はどこにあるのでしょう。

フランス人は議論をするのが上手ですね。それと政治と言えば、上手に駆け引きをするルネッサンス以来のマキャベリズムの伝統があります。政治はあくまでも軍事衝突(紛争)を解決する手段なのです。

日本人は、それに比べるとまじめで、寡黙なのです。同じはてなでは、靖国問題を引用するダイアリーがあります。これは偽ナショナリズムに言及したものです。

実際に日本が核兵器を持ちたくても、そのの開発には10年かかり、その費用は2兆580億という説もあります。週間プレイボーイに掲載。
差し迫った危機には、まったく役に立たないのです。

これでは、米国の戦略原潜を代用させる*2のは一番安上がりで、妥当な解決策ですね。

トッド 小泉政権で印象深かったのは「気晴らし・面白半分のナショナリズム」。靖国参拝や、どう見ても二次的な問題である島へのこだわりです。実は米国に完全に服従していることを隠す「にせナショナリズム」ですよ。

かなり今の「右傾化」の本質を突いている言葉だと思いました。

島を「二次的な問題」としていることには疑問符がついたものの以下の言葉を読んで納得。

トッド 解決のカギは仲良くしたいという意思があるかどうかです。北仏ノルマンディー沖にも英国がフランスから分捕った島があるが、問題になっていない。地中海にあるフランスのコルシカ島は元々イタリアだったが、誰も返せとは言わない。

なんとも価値観の違いが直接伝わってくる文章だことで。

コルシカ島の場合は、フランス人とイタリア人の雑婚によるつながりが深まったからです。日本人でも韓国人のパートナーを持っている人は多いでしょう。たとえば在日の野球選手。最近では日本ハムファイターズ森本稀哲選手なども父親が在日で母親が日本人。そういった人たちが増えれば、誰も島のことで争わなくなります。
イギリスとフランスはどうでしょうか。あまり仲は良さそうではありませんね。客観的に見て、韓国と日本比較すれば、はるかに韓国人の方が竹島の問題に関して熱心です。


帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕
4894343320
実際に、核兵器の値段を掲載している記事は下記のものです。

北朝鮮核兵器1発当たり1億9000万―4億9000万ドル(約220億―約580億円)の費用がかかっているとの推算を明らかにした。韓国紙・中央日報は「核実験」を含めると最大7億ドル強と報じた。韓国との南北協力事業や不法活動で得た資金を転用したのではないかとの疑惑も出ている。

緊急シミュレーション ニッポン核武装は可能なのか?
北朝鮮の核実験をキッカケに浮上した日本の核武装論議は、安倍首相自

身が打ち消してしまった。だが、タブーにしてしまう前に、核をめぐる

“現実”を知らなければなにも始まらない。メリットは? デメリット

は? 製造能力はあるのか? 搭載ミサイルは? 次々と湧いてくる疑

問をうやむやにせず、真っ向から答えよう!

*1:イギリスで核搭載の新しい原潜を配備する予算

*2:『SIGHT』で藤原帰一氏interviewあり