霊能師の正体が分かる

NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・川端和治弁護士)は21日、フジテレビ系で昨年7月28日に放送された「FNS27時間テレビ」で、番組制作上の倫理違反があったとする意見書をまとめ、フジに手渡した。

 審議されたのは、同番組のコーナー「ハッピー筋斗雲」。出演したスピリチュアルカウンセラー(霊能師)の江原啓之さんが、新潟県中越沖地震の被災者らにリンゴを贈るなどボランティアを続ける東北地方の女性出演者に「亡くなった父の声」とする言葉を伝えた。

 番組は、女性出演者が望んでいないのに、霊視を実施。さらに、十分な裏付けもなく、女性が経営している美容院が経営難であるかのように放送した。

 江原さんは女性に「自分自身の生活を度外視してはだめ」などとアドバイスした。女性出演者が「自分や周囲の人たちが傷つけられた」と、BPOに訴えていた。

 検証委は意見書で、「おもしろさ」「わかりやすさ」をよりどころとし、出演者の心情への配慮を欠いている▽出演者の生活への影響を考えていない??などと指摘した。

 フジ広報部は「番組制作にあたって誠意を持って十分配慮をしてきたつもりですが、結果として(女性出演者に)ご心労、ご迷惑をおかけした事をあらためておわびします」とコメントした。

 宗教的な世界は、自分でコントロールすることが難しい。たとえ、佐藤愛子さんが言う様に、霊能力を持っていても自分の利益のためにそれを使えば、効力はなくなる。
 
 文春でも檀れいさんの父親が生きているのに、宝塚の進学後に母親が再婚した相手を霊視したといい物議をかもした。
書きながら「檀れいの母親が再婚した相手は、もう死んでいるのか?」
という単純な疑問が生じた。

 幼児期を知りもしない人が死んで、その霊がこども時代のことを言ったら、これは本当に奇々怪々の世界ですね。
 

実は壇の母親は、壇が宝塚デビューを果たした後、離婚し、京都府出身の男性と再婚。
その義父が、交通事故で亡くなっている。
江原氏はいったい誰の声を伝えたのか。
こんなところで『霊視』のインチキが馬脚を表した。

壇本人に話を聞いてみた。
「たしかに、兵庫の父は生きていますが、私が聞きたかったのは亡くなった父のことです」
しかし江原氏が伝える「父の言葉」は亡くなった継父が語ることはできないはず
「私あの時は最初から最後まで号泣してましたよね。自分が今まで心に秘めてきたことを解ってもらって、
言ってもらって、そのことで一杯だったし、涙が止まらない状態だったので細かい部分は覚えていない
んです」と答えた

ちなみに、江原氏は番組内で「壇れいの中身は男の子」という『霊視』を披露して、
壇自身も「あっそうなんです!」と受け答えしていたが、実は壇は番組収録前に受けた
雑誌のインタビューで、そのことをすでに話している。
記事のタイトルはスバリ「こう見えて、心は女、精神は男です」。
江原氏はこの記事を元に『霊視』したのではないかと勘ぐりたくなる。

そこで最後に誰を『霊視』していたのか、江原氏に質問したが、
「貴誌の編集方針に疑問があります。つきましては、貴誌の取材協力依頼は応じかねます」
との返答があったのみ

いったい、いつまでこうしたインチキを続けるつもりなのだろうか。
週刊文春 1月24日号掲載記事 P34〜37より抜粋】

私どもとしても、フジテレビの番組制作のありかたを遺憾に思います。

また私に向けられた「望まれていないカウンセリング」に関しては、

テレビ局からの依頼時に「相手様が『オーラの泉』の大ファンであり、

カウンセリングを受けられるとしたらという話に、涙を浮かべて喜んでいます。

従ってご出演を熱望します」というインフォメーションがあったため

出演を決めたものでした。

しかし「望んでいない」との苦言から、私自身がテレビ局から虚偽の提案を受けたと

なれば、その真相は明らかでありませんが、どちらにしても私自身が

不覚また迂闊に騙されたことは事実であり、

その根底には「カウンセリングを望まれている」と鵜呑みにする私自身の傲慢さが

あったのだと、深く反省するしだいです。