自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド

松本俊彦
自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド 平成30年 2月発刊 法研
もっとも自分を傷つけるのは、辛いときに助けをもとめないこと。

 自傷行為、薬物依存について支援のポイントをわかりやすく、述べる。松本俊彦の自傷についての書籍は、多いがこの一冊に凝縮されている。
 ソーシャルワーカーにも、家庭でできる工夫の章が役に立つ。この家族の章で、「自傷」の連絡を学校から受けた場合の家族の受け止め方や、気持ちを解説しているのは、読む価値がある。
 自傷の背後には「辛い人生」がある。辛いことから逃避するために自傷する相手の気持ちを受け止める、話を聞くことは、自傷の置き換えになる。

 話を聞く交渉術は、相手との衝突を避けつつ、自分の意向を受け入れてもらうことである。
 Positive 相手のよいところ、好ましいところから話を切出す。
 I message わたしは、どう考えているか、伝える。
 Understanding 相手の立場に敬意をしめす。
 Share 協力するには、どうしたらいいか尋ねる。
  
 この本の通りにしなくてもいい。自分のできることをこの本から、取り入れる工夫を、著者は「イイとこどり」と言っている。

  話に来てくれて、ありがとう。わたしは、あなたが合格してくれたらうれしいよ。短期間で、受験をするのは賭けなので、受験をすることだけでもすごい決断だと思う。
 どんな支援が必要だろうか。例えば・・・・