■
#americanfriend 『アメリカの友人』ベンダースの映画
#drivemycar 白血病を宣言されたヨナタン(英語の発音では、ジョナサン)は、ビートル(フォルクスワーゲン)で、高速をはしりながら、このビートルズの曲を口ずさむ。
ジョナサンにマフィアのボスを殺すことを持ち掛けた、男はハンブルグでのビートルズの興行にかかわっていた。
ドライブマイカー女の子をナンパする内容の、ポップな曲。「坊や、わたしの車を運転させてあがるわ!あんたなら、いいわよ!わたしは、映画スターになる女よ。わたしを夢中にさせてよ」
魅力的な女によって誘惑される男の歌。男を夢中にさせるようないい女。
歌詞は、女の子の側から誘惑する内容になっている。 男と女が車に乗って旅に行くのは、愛しあいに行くのであり、他の意味などない。
ビートルズは、ハンブルグで品行よろしくないバンドとして活動をはじめる。
まだ、若者文化もない時代。
これほど、ヒットするとは、その当時は考えられない。
村上春樹の小説からインスパイアされただけで、村上の小説には、書かれていない。
結局、村上の小説は索引やブランド名として流通しているから、on airされる。
drivemycar もヌーベルバーグやビムベンダースに似てるけど、劇中劇としてチェーホフの芝居をいれたことで、ドラマチックに変わってしまった。
映画の絶対にこんな役者も生活もないなという不自然な設定が、様々な言語で演じられるお芝居のエピソードをいれることで、説得力を持ちだす。
君の故郷を見てみたい。この故郷というのも、わざとらしく、感情のこもらない会話。
地震のあった北海道胆振日高地方は、実は僕の故郷でもあり、実際の人々の感じとは違う。
しかし、アメリカに行っても、フランスに行っても、映画に出てくるような人たちもいない。
だけど、トムクルーズやレディガガのでてくるようなニューヨークの街やアメリカの生活を本当にあると思ってみている。
だれも、頻尿でパンパースをしながら、医者を演じている吉永小百合を見たくはないだろう。
人間は、結局見たくないもは、見えないし、真実はいつも不都合である。
とにかく碌な日本映画がないのだから、drive my car が賞をとって本当によかった。