#americanfriend 『アメリカの友人』ベンダースの映画
#drivemycar 白血病を宣言されたヨナタン(英語の発音では、ジョナサン)は、ビートル(フォルクスワーゲン)で、高速をはしりながら、このビートルズの曲を口ずさむ。
 ジョナサンにマフィアのボスを殺すことを持ち掛けた、男はハンブルグでのビートルズの興行にかかわっていた。

 ドライブマイカー女の子をナンパする内容の、ポップな曲。「坊や、わたしの車を運転させてあがるわ!あんたなら、いいわよ!わたしは、映画スターになる女よ。わたしを夢中にさせてよ」
 魅力的な女によって誘惑される男の歌。男を夢中にさせるようないい女。
 歌詞は、女の子の側から誘惑する内容になっている。        男と女が車に乗って旅に行くのは、愛しあいに行くのであり、他の意味などない。
 ビートルズは、ハンブルグで品行よろしくないバンドとして活動をはじめる。
 まだ、若者文化もない時代。

 これほど、ヒットするとは、その当時は考えられない。

 村上春樹の小説からインスパイアされただけで、村上の小説には、書かれていない。
 結局、村上の小説は索引やブランド名として流通しているから、on airされる。
 
 drivemycar もヌーベルバーグやビムベンダースに似てるけど、劇中劇としてチェーホフの芝居をいれたことで、ドラマチックに変わってしまった。


 映画の絶対にこんな役者も生活もないなという不自然な設定が、様々な言語で演じられるお芝居のエピソードをいれることで、説得力を持ちだす。

 君の故郷を見てみたい。この故郷というのも、わざとらしく、感情のこもらない会話。
 地震のあった北海道胆振日高地方は、実は僕の故郷でもあり、実際の人々の感じとは違う。

 しかし、アメリカに行っても、フランスに行っても、映画に出てくるような人たちもいない。
 だけど、トムクルーズやレディガガのでてくるようなニューヨークの街やアメリカの生活を本当にあると思ってみている。

 だれも、頻尿でパンパースをしながら、医者を演じている吉永小百合を見たくはないだろう。

 人間は、結局見たくないもは、見えないし、真実はいつも不都合である。

 とにかく碌な日本映画がないのだから、drive my car が賞をとって本当によかった。